スマート風土産業:ワイン専用品種の栽培適地評価による適地適作の実現
【研究キーワード】
スマート風土産業 / ワイン専用品種 / 栽培適地評価 / 人工知能 / センサーネットワーク / 地理情報システム / ワイン専用ブドウ品種 / WebGIS / 機械学習 / センサネットワーク
【研究成果の概要】
基本的な地理情報である高解像度のデジタル標高モデルを収集して処理し、地域の地形特性を明らかにするとともに、他の地理情報と組み合わせて分析を進めるための準備を進めた。統計解析や機械学習を行うために、1978~2019年までの長野県の気象メッシュデータ(一日ごとの降水量,日照時間,積算日射量,平均気温,最低気温,最高気温)を取得・整理した。圃場での気象観測を実施するためのセンサおよびデータ取得方法について要求仕様を検討し,気象観測装置を整備した.また,安価なシングルボードコンピュータを用いて同等の機能を有する気象観測装置を開発するための下準備を行った
ワイン用ブドウの栽培地の評価に用いられるさまざまな条件を検討し、長野県内の千曲川流域の(千曲川ワインバレー東地区)対象となる地域内で今後分析を行う圃場候補の位置を取得するとともに、栽培品種など、圃場条件を検討し、ワイン専用ブドウ品種の栽培適地評価基準を試作した。
整備した各種情報と試作した栽培適地評価基準を元に、栽培適地評価システムの設計と試作を行った。試作したシステムは、地質、土壌、地形(傾斜角度及び傾斜方位)、気象(年平均気温、年最高気温、年最低気温)を評価条件として利用可能とした。システムでは、ブラウザのみで2Dまたは3Dのグラフィックを描画するためのパッケージであるWebGLを用い、グリッドPNGタイルを用いた四則計算,括弧による演算順序の指定,論理演算式機能を実装した。これにより、地質、気温、地形条件等に基づく栽培適地評価を可能とし、試作システムを公開した。
.さらに、本研究の技術的背景となる地理情報、GIS、機械学習、情報処理などに関する諸検討も実施した
【研究代表者】