環境因子誘起性のエピジェネティク変異機序(DOHaD発生の分子機構解明)
【研究分野】放射線・化学物質影響科学
【研究キーワード】
エピジェネティクス / 化学物質 / DOHaD / 環境汚染物質 / ダイオキシン / メチル化 / 発がん / P450
【研究成果の概要】
胎児期の環境要因がエピゲノム変化を引き起こし、成熟後も記憶されるというDOHaDの分子機構解明を、網羅的メチル化解析法(MSD-AFLP法)開発とともに実施した。妊娠マウスにTCDDを投与すると肝臓のCyp1a1プロモーターが生後3日目から低メチル化し、成熟後まで維持される。ChIPアッセイよるDnmt3b解離という所見を捉えたため受動的脱メチル化を想定した。一方、この記憶が成熟個体でも起きうるか検討したところ、10週齢個体肝臓においてもTCDD投与後24時間という早い時点から低メチル化が起きることが判明し、能動的脱メチル化である可能性が出てきた。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
齋藤 俊行 | 国立研究開発法人放射線医学総合研究所 | 重粒子医学センター | 主任研究員 | (Kakenデータベース) |
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【研究連携者】 |
武田 真記夫 | 一般財団法人残留農薬研究所 | 毒性部 | 室長 |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【配分額】19,760千円 (直接経費: 15,200千円、間接経費: 4,560千円)