シルビアシジミを指標としたシバ型草地性絶滅危惧種の生活史と遺伝的多様性の解明
【研究分野】生物資源保全学
【研究キーワード】
遺伝的多様性 / マイクロサテライト / 草原性 / チョウ類 / 昆虫 / 保全 / シルビアシジミ / 寄生性天敵 / ヒメシルビアシジミ / 休眠 / 生活史 / 石川県 / Wolbachia
【研究成果の概要】
シルビアシジミは、生息地や食草の衰退によってレッドリストの最も高いランクに入っている。本研究では、15座のマイクロサテライトマーカーを開発し、13個体群について遺伝的多様性を解析した。遺伝的多様性は伊丹空港個体群で最も高く、安定した個体数が長年維持されてきたと推定された。石川と栃木の個体群は遺伝的多様性が低く、生息地の分断や孤立が進行していると考えられた。Fstに基づいてPrincipal Coordinate Analysis (PCoA)を行ったところ、近畿・四国、千葉・島根・九州、栃木、石川の4つのグループに分かれた。遺伝的な変異が最も多い伊丹空港個体群は本種の保全上重要と考えられた。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
矢後 勝也 | 東京大学 | 総合研究博物館 | 助教 | (Kakenデータベース) |
石井 実 | 大阪府立大学 | 生命環境科学研究科 | 教授 | (Kakenデータベース) |
坂本 佳子 | 国立研究開発法人国立環境研究所 | 生物・生態系環境研究センター | 研究員 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【配分額】4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)