年縞堆積物DNAによる景観復元の探求
【研究分野】地理学、文化人類学、民俗学およびその関連分野
【研究キーワード】
年縞 / 藻琴湖 / 浜名湖 / 古DNA / 環境DNA / 堆積物DNA / 動物相復元 / DNA / 環境考古学
【研究成果の概要】
本研究は、国内の年縞堆積物を対象として環境DNA分析を実施して、化学成分や微化石から復元できない動植物相や人間活動履歴情報を網羅的に把握することができるのか、その検証を世界ではじめて試みた。そのために、気候変動や文化人類学的に景観の異なる北海道藻琴湖および、静岡県浜名湖に堆積する完新世の湖底堆積物を対象として、環境DNA分析の解析手法を援用して、景観を構成する生物相や人間活動履歴を時系列変化として復元した。
その結果、藻琴湖においては、かつて生息していたイトウの在不在を議論できる可能性が見いだされた。しかしながら、堆積環境や堆積年代の違いによって、DNAの損傷程度に違いがあることが示唆された。
【研究代表者】