昆虫ゲノムにおける転移因子の動向による異種交雑の指標確立
【研究分野】応用昆虫学
【研究キーワード】
雑種 / 転移因子 / カイコ、クワコ / mariner-like element / MLE / BmTNML 座位 / 28SrRNA遺伝子 / R1, R2 / CIM / Bmmar2 / クワコ / カイコ / インドクワコ / R1, R2レトロトランスポゾン / Bombyx mori (カイコ) / B. huttoni (クワコ) / B. mandarina (インドクワコ) / non-coding RNA / GC含量 / Bombyx mandarina / Bombyx huttoni / クワコ (台湾、韓国) / インドクワコ(インド) / CIM (Cecropia-ITR-MLE) / レトロトランスポゾンR1Bm, R2Bm
【研究成果の概要】
カイコは野生クワコと交配可能であり、人工的に雑種を作ることは可能だが自然界でこの2種の雑種系統は生き残れないと考えられている。本研究では雑種個体の簡便判定法の確立を目指し、ゲノム中の転移因子に注目した。まず、カイコ、クワコのゲノム上の同位置に挿入されている数種類の転移因子の挿入順位とその年代を、両種のこの領域の塩基配列データを用いて推定できた。次にゲノム上の上述の位置で特徴的な構造を持つユニット(カイコのみで転移因子の3重構造)の交配雑種次世代以降での動向、昆虫のrRNA遺伝子中に配列特異的に挿入されている転移因子R2Bmのゲノム中での動向を追跡することが雑種判定に有効であることを示唆した。
【研究代表者】