ヘビからカエルへの遺伝子水平伝播:起源系統と発生地域の解明および媒介生物の特定
【研究分野】生物多様性・分類
【研究キーワード】
遺伝子水平伝播 / 生物系統地理 / 爬虫両棲類 / 寄生虫 / ベクター生物 / マダガスカル / 次世代シークエンス / 分子系統解析 / 転移因子 / 両生類 / 爬虫類 / 魚類 / 分子系統 / 次世代シークエンサー / 系統地理 / ゲノム生物学 / 系統分類学 / 遺伝子の水平伝播 / 国際研究者交流_アフリカ_ドイツ / 国際情報交換_アフリカ_アメリカなど / ヘビ類 / 生物地理学
【研究成果の概要】
我々は、ヘビからカエルに水平伝播した奇妙なLINE転移因子(以降TE-X)を発見した。本研究ではこの水平伝播現象について、(1)水平伝播発生地域の解明、(2)水平伝播の系統学的起源、(3)ベクター生物の特定、を目的とした。世界各地からカエル類29科161種194サンプル、ヘビ類17科125種139サンプル、寄生虫類166サンプルを収集し、各サンプルのTE-XをPCRと次世代シークエンサーを用いて解析した。その結果、TE-Xの水平伝播は、世界各地で複数回生じており、特にマダガスカルでは様々な寄生虫に仲介されて、現在進行形で脊椎動物間TE-X水平伝播が生じている可能性が高いことを明らかにした。
【研究代表者】