ナラ類萎凋病における樹種間の枯死機構と抵抗性機構の比較研究
【研究分野】林学・森林工学
【研究キーワード】
感受性 / ミズナラ / ナラ類萎凋病 / Raffaelea quercivora / アラカシ / 通道阻害 / 外国産ナラ類 / ブナ科樹木萎凋病 / ガシノナガキクイムシ / 菌株特性 / ブナ科樹木 / 病原力 / キャビテーション / コナラ / 導管配列様式 / ブナ科
【研究成果の概要】
世界的にドングリを実らせる樹木, ナラ類に衰退・枯死の発生が問題となっている. 日本でも1980年以降, 日本海側でナラ類が集団的に枯死する被害が発生し, 現在も拡大傾向にある. そこでブナ科樹木の樹種間における感受性の差異に関与する要因の研究を行った。その結果, 樹種間で感受性の差異は大きく, その差異は辺材部における接線方向への変色域や非通水域の拡大範囲と関係していることが分かった. 一方, 病原菌Raffaelea quercivoraの接種試験によって, 枯死に至らない事例も多く, 本菌の病原性自体は弱いことが示唆された.
【研究代表者】