記憶アップデートの分子マーカーとしてのプロテオソーム依存性タンパク質分解の有効性
【研究分野】神経科学一般
【研究キーワード】
神経科学 / 脳・神経 / 記憶再固定化 / 記憶消去 / 記憶想起 / 記憶アップデート / タンパク質分解 / 記憶固定化
【研究成果の概要】
我々は、獲得した情報を常に独立した記憶として新規保存しているわけではなく、新しい情報を既存の記憶に結びつける「記憶アップデート」を随時行っている。しかし、記憶アップデートの分子基盤はほとんど理解されていない。本課題では、複数のマウス記憶課題を用いて、記憶アップデートが誘導される場合に脳内でプロテオソーム依存的タンパク質分解が誘導されることを発見した。一方、記憶形成時にはこのタンパク質分解は観察されなかった。また、薬理学的手法を用いた解析では、このタンパク質分解を阻害すると記憶アップデートが阻害された。以上の結果から、プロテオソーム依存的タンパク質分解が記憶アップデートの起点となると結論した。
【研究代表者】
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【配分額】3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)