血管細胞における力学応答の分子バイオメカニクス
【研究分野】医用生体工学・生体材料学
【研究キーワード】
血管内皮細胞 / Shear stress / 血行力学因子 / メカノセンサー / カルシウム・シグナリング / 細胞膜 / アデノシン3リン酸 / 細胞分化 / shear stress / 形質膜 / 巨大単一膜ベシクル / メカノトランスダクション / lipid order / 膜流動性 / メカニカルストレス / メカノセンシング / ATP / カルシウムチャネル / イオンチャネル / ES細胞
【研究成果の概要】
血管内皮細胞が血流に起因するshear stressを感知し、情報伝達する分子機構を解析した。内皮細胞にshear stressが作用すると即座に細胞膜カベオラの脂質の相状態が秩序液体相から無秩序液体相に変化し、膜流動性が上昇することを見出した。独自に開発した新規イメージング法によりshear stressによる膜の物理的性質の変化はATPの放出に繋がり、それがP2X4チャネルを活性化し、Ca2+の細胞内への流入と、それに続く細胞全体に伝搬するCa2+波を惹起することが示された。細胞膜自体がshear stressのセンサーとして働き、Ca2+を介した情報伝達が行われることが明らかになった。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
山本 希美子 | 東京大学 | 大学院医学系研究科 | 講師 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2009-05-11 - 2014-03-31
【配分額】203,320千円 (直接経費: 156,400千円、間接経費: 46,920千円)