神経幹細胞の増殖期からニューロン分化期への移行メカニズムの包括的解明
【研究キーワード】
神経幹細胞 / クロマチン / エピジェネティクス / Hi-C / エンハンサー / Hmga2 / 転写因子 / 増殖期 / ニューロン分化期
【研究成果の概要】
本年度は、unbiased screeningにより神経幹細胞の運命転換を司る新規因子の探索を行なった。
増殖期とニューロン分化期、そしてグリア分化期の神経幹細胞を採取し、RNA-seqにて遺伝子発現パターンを、またクロマチン相互作用や、エピジェネティクス状態をCUT&TagとATAC-seqにて調べた。Hi-Cの結果を用いて神経幹細胞の時期依存的に発現が変化する遺伝子のプロモーター領域と相互作用する領域を網羅的に調べたところ、その領域はエンハンサーの指標のヒストン修飾が有意に変化していた。この結果から、神経幹細胞の運命転換に関わる新規エンハンサーが同定できた可能性がある。
さらにその領域に対してモチーフ解析を実施したところ、様々な転写因子の結合モチーフが得られた。これらの転写因子が神経幹細胞の運命転換を担う新規因子である可能性がある。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【配分額】17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)