リボソームCODEの破綻とリボソーム病発症の分子機構
【研究分野】分子生物学
【研究キーワード】
リボソーム / 疾患モデル / ゼブラフィッシュ / 造血異常 / 核小体 / 発がん / 飜訳 / ダイアモンド・ブラックファン貧血 / ダイヤモンド・ブラックファン貧血 / 翻訳
【研究成果の概要】
リボソームの異常に起因する疾患「リボソーム病」は、リボソームによる選択的なmRNAの翻訳調節機構が破綻した結果であると考え、これを検証するためにゼブラフィッシュで疾患モデルを作製し、系統的な解析を実施した。その結果、リボソームタンパク質RPS19に変異があるダイアモンド・ブラックファン貧血のモデルでは、造血に関与する遺伝子や糖鎖の合成に関わる遺伝子の翻訳効率が低下した。また、rRNAの修飾を阻害したモデルでは、RNA修飾が初期発生に必須であり、多くの遺伝子の翻訳が変動した。本研究により、リボソームの選択的な翻訳調節機構がリボソーム病の発症に大きく関わることが明らかになった。
【研究代表者】
【研究連携者】 |
鈴木 勉 | 東京大学 | 工学研究科 | 教授 | (Kakenデータベース) |
鈴木 穣 | 東京大学 | 新領域創成科学研究科 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【配分額】17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)