ゼブラフィッシュ胚性ゲノム活性化におけるクロマチン核内配置と転写制御機構
【研究分野】遺伝・染色体動態
【研究キーワード】
クロマチン / ZGA / ゼブラフィッシュ / ライブイメージング / HCR / RNA FISH / エピジェネティクス / 胚ゲノム活性化 / 胚性ゲノム活性化 / ヒストン修飾
【研究成果の概要】
ゼブラフィッシュ初期胚で発現する遺伝子について、128-512細胞期における各遺伝子領域の核内局在箇所をHybridization chain reaction(HCR)を用いて調べた。各遺伝子間の相対距離には特徴的な傾向はみられず、互いに核内にランダムに配置していることが示唆された。ジェネリア・リサーチキャンパス(アメリカ、バージニア州)を訪問し、ライトシート顕微鏡SiMViewを用いたライブ観察を行った。また、ウッズホール海洋生物学研究所(アメリカ、マサチューセッツ州)で開催されたdiSPIM workshopに参加し、ライトシート顕微鏡diSPIMの基本原理や操作法を習得した。
【研究の社会的意義】
初期発生過程における胚ゲノム活性化メカニズムは、未だ明らかでない部分が多く残されている。細胞核内のDNAはヒストンタンパク質と結合したヌクレオソームを基本単位として、クロマチンと呼ばれる高次構造を形成して機能的に収納されている。近年のクロマチン研究において、初期発生過程の転写活性化とクロマチン高次構造の制御に注目が集まっている。本研究成果は当該分野の新たな知見として重要な意義を持つことが期待される。
【研究代表者】
【研究種目】国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
【研究期間】2018 - 2020
【配分額】14,560千円 (直接経費: 11,200千円、間接経費: 3,360千円)