炎症性刺激によるクロマチン構造の動的制御メカニズムの解析
【研究分野】システムゲノム科学
【研究キーワード】
転写 / RNAポリメレースII / 炎症 / 内皮細胞 / ゲノム解析技術 / クロマチン / 質量分析
【研究成果の概要】
動脈硬化は、虚血性心疾患や脳血管障害を引き起こす重大な病態であり、新たな治療薬開発には、初期病変形成に関与する遺伝子の持続的な発現メカニズムの解明が必要である。特に細胞接着因子の誘導・発現を解析するため、内皮細胞を炎症性メディエーターで刺激したところ、複数の遺伝子群を同時に転写する転写複合体の存在が示唆された。本研究では、(1)クロマチン相互作用解析に相互作用変動領域の同定(2)相互作用点に結合する転写複合体の同定、(3)構造因子に介入することによるクロマチン構造変化の制御、を実施し、染色体を越えて必要な遺伝子群の活性を制御する転写ファクトリーの存在を支持する結果を得ることができた。
【研究代表者】