形状モデリングと融合したレンダリングアルゴリズム
【研究分野】計算機科学
【研究キーワード】
コンピュータグラフィックス / モデリング / レンダリング / レイトレーシング / 形状モデリング / wrinkly曲面 / フラクタル
【研究成果の概要】
コンピュータグラフィックスの普及に伴い,非常に複雑なシーンのレンダリングが要求されるようになってきた.しかし,シーンの複雑さには際限がなく,コンピュータの計算能力やメモリの容量がいかに向上しても,決して満足されることがない.本研究ではこの問題を,次の2通りのアプローチで解決することをはかった.
(1)レンダリングの必要に応じて,モデルの細部を生成する.こうすることにより,同時に膨大な量のシーンデータをメモリ上に展開する必要がなくなり,ハードディスクへのアクセス回数を画期的に削減できる.この考え方としては,フラクタルが有名であるが,本研究では,より表現能力の高いモデリング法としてWrinkly曲面を開発し,さらにその応用範囲を拡張する研究を行なった.
(2)圧縮した形式のシーンデータをレイトレーシング法で利用できるようこする.通常のレイトレーシング法では,シーンデータへのアクセスがランダムな順序で行われる.このため,すべてのシーンデータをあらかじめメモリ上に展開しておかざるを得ない.このため,シーンデータが膨大になってメモリの容量を超過すると,ハードディスクへのアクセスでスラッシングという現象を生じ,レンダリング速度が極端に低下する.本研究では,レイトレーシング法における光線追跡を,通常の深さ優先探索ではなく,幅優先探索を導入することにより,解決した.またそのアルゴリズムの改良をはかり,1億個の物体を含むシーンを,並の性能のPCを用いて,50分程度の時間でレンダリングすることに成功した.
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1999 - 2000
【配分額】2,600千円 (直接経費: 2,600千円)