震災時に人命を守る自生食用植物の都市型圃場「防災植物園」の創造
【研究分野】環境政策・環境社会システム
【研究キーワード】
ヒートアイランド / 都市緑地 / 屋上緑化 / いも類 / リモートセンシング / 防災 / 安全 / 自然共生 / 予防 / 農地 / 粗放栽培 / 備蓄 / サツマイモ / 地表面温度 / 収量 / 保存期間 / 食料備蓄 / 実験圃場 / 地域交流 / 農業振興 / 機能性作物 / 屋上農園 / 廃棄物再資源化 / 環境調和型農林水産 / 環境調和型都市基盤整備・建築 / 省エネルギー
【研究成果の概要】
2011年の東日本大震災は食料を栽培し備蓄する事の重要性を知らしめた。本研究では農業初心者が農作業や備蓄食料をつくる交流の場づくりを最終目的として、サツマイモ8種、キクイモ、ミニトマト、ショウガ、カボチャ等の平面と立体の粗放栽培を行った。栽培実験の結果から屋上ではプランターの軽量土壌の保水力が少なく灌水装置を作動させても収量が少なく、高温化で裂果と病害虫が多発した。サツマイモの中ではベニハルカとタマユタカが多収で長期保存できた。医用利用が注目されているキクイモは外来種で根茎が広がりすぎる事と食味が悪い点が問題であるという知見を得た。
【研究の社会的意義】
本研究成果の意義は、既存建築屋上に資材を設置して農作物栽培を行うことは、耐震性や台風時の栽培資材の倒壊、飛散など危険かつ、屋上面の高温化で裂果や病害虫発生が多発して収量が少ないという事実を明らかにした点である。環境共生に屋上緑化は寄与するが確実に安全性を確保できる新規建築に限るとか、屋上より先ず地上のアスファルト面を土に戻して農地を増やす事こそ肝要である。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
大森 宏 | 東京大学 | 大学院農学生命科学研究科(農学部) | 助教 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【配分額】4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)