次世代消波工の創出に向けた木杭の海岸保全・減災効果の科学的理解
【研究キーワード】
木杭 / 簡易消波工 / 波力軽減 / 消波効果 / ローカル材料 / 海岸保全 / 海岸浸食 / 流体 / 水理実験 / ダムブレイク実験 / 護岸 / 木杭消波 / 簡易海岸保全 / 沿岸域 / 防災 / 適正技術 / SDGs / 沿岸防災 / 海岸侵食 / 開発途上国
【研究成果の概要】
当該年度は新型コロナウイルスの蔓延のために本研究で予定している海外調査が依然実施できず,海外研究者との研究交流は限定的にならざるを得なかった。一方で,室内実験と数値解析については効率的に実施することができた。様々な径の円筒杭を等間隔で配置した実験では,背後の直立壁に作用する最大波力の実験値と解析値は,杭を配置しない場合と比べて6%~17%程度の低減率を示し,著しい効果ではないものの,一定の消波効果が認められた。杭の径と列数を変えて比較した結果では,杭の径と波力低減率の間には相関性が見られたが,列数と波力低減率の間には明瞭な関係は必ずしも認められなかった。実験で配置した列数が1列・2列と限定的であったため,波力低減率には有意な差が現れなかったためと考えられる。杭の列数と波力低減率の一般的な関係性を議論するためには,今後杭の列数を増やして実験や解析を行う必要がある。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【配分額】4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)