縮環マロナミドの配座キラリティー制御に基づく次元制御型キラル集合体の構築と応用
【研究分野】有機化学
【研究キーワード】
水素結合 / クリスタルエンジニアリング / アミド / X線構造解析 / キラル空間 / らせん / 多孔質構造 / ナノチューブ / 多孔質材料 / キラル / 多孔性結晶 / 配座キラリティー / 螺旋構造 / ビナフチル
【研究成果の概要】
2,2-インダンジカルボキサミド類はアミド基間の水素結合形成により強固な二次元シート構造へ集合する。本研究ではその縮環部にキラル構造を導入することでマロナミド部の配座キラリティーを一方に偏らせ、水素結合様式を制限することでシート間やチューブ構造に包接空間を創出することを目的とした。キラルなビナフチル縮環体において、置換基の嵩高さに応じて、配座キラリティーの偏りがより大きくなり、さらに集合状態も二次元シート構造から一次元螺旋構造へと集合様式も変化することを見出した。また、π架橋ビスマロナミドを用いた多孔質構造の構築を検討し、包接した溶媒の吸脱着が可能な誘導体を見出した。
【研究代表者】