格子チューニングによる超長寿命形状記憶合金の設計原理とスーパーニチノールの開発
【研究分野】構造・機能材料
【研究キーワード】
形状記憶合金 / 生体材料 / 組織制御 / マルテンサイト変態 / ドメイン構造 / 構造・機能材料 / フェロイック材料 / ドメイン組織 / エネルギー材料
【研究成果の概要】
本研究では,形状記憶合金のドメイン組織に存在する「ねじれ」を消去もしくは低減することで,繰り返し使用しても特性が変化しない新合金を設計できることを提案し,本合金設計法の妥当性を,理論解析および実験によって明らかにした.TiNi系合金において,ねじれの解消が可能であることを理論的に明らかとし,必要な格子定数条件を満たす合金を作製して加熱・冷却サイクルに伴う駆動温度変化を測定したところ,ドメイン組織の形成・消去を200サイクル以上繰り返しても,駆動温度の変化は見られなかった.このことから,本合金設計法は,長寿命形状記憶合金の設計に有効であると考えられる.
【研究代表者】
【研究連携者】 |
細田 秀樹 | 東京工業大学 | 科学技術創成研究院 | 教授 | (Kakenデータベース) |
田原 正樹 | 東京工業大学 | 科学技術創成研究院 | 助教 | (Kakenデータベース) |
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【研究協力者】 |
篠原 百合 | 東京工業大学 | 科学技術創成研究院 | 助教 |
喜瀬 純男 | 山下 史祥 | 藤井 美里 | |
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【配分額】16,120千円 (直接経費: 12,400千円、間接経費: 3,720千円)