持続する地域の観点から見た広域計画のあり方に関する比較論的研究
【研究分野】都市計画・建築計画
【研究キーワード】
広域計画 / 都市計画 / 地域開発 / 環境 / 住民参加 / 大都市圏 / 成長管理
【研究成果の概要】
計画調書、及び交付申請書による申請に基づいて、以下のことを行なった。
1.比較対象地域における調査:1〜2年目には、日本での文献による予備調査に続いて、各研究者が各対象国に出向き、持続する地域の観点から見た広域計画のあり方について調査した。3年目は、それらの調査を補う補足調査を行い、それらに基づき、後述するようなデータベースを完成させた。また研究分担者相互の情報交換を、直接の会合で数回、また随時電子メールなどによって、データベースの項目を補足検討した。対象国は、米国・欧州を主要な対象とし、日本との比較を含めて行なった。収集した情報資料は最新の計画図書及び図面、計画策定制度を示す資料(法制度)、当該広域計画と他のレベルの計画の関係に関する資料、住民参加の過程を示す資料、環境共生に関する特段の調査実績に関する資料、広域計画に対する関係主体の意見(満足度、改善に関する希望)などとなっている。
2.広域計画データベースの完成:広域計画データベースを完成させ、その中でも注目すべき具体例についてより詳しい精査を行い、都市計画学会の論文、また国土交通省の報告書等にまとめる。データベースの内容は以下の通りである。
(1)計画制度に関連して…広域計画の制度的根拠、上位下位計画との関係における広域計画の位置
(2)計画内容に関連して…地域環境・地域環境の保全に具体的施策、資源循環、エネルギー供給、公共交通、土地利用、地域基盤整備、
(3)参加と合意形成に関する事項…住民参加の制度と実績、情報の開示方法と参加の方法
3.持続する地域という新たな課題に対応した広域計画のあり方のまとめ:上記の広域計画データベース等を踏まえた分析結果に基づき、我が国の制度を踏まえた広域計画のあり方を提案する。これは、書籍にまとめて出版する予定である。
【研究代表者】