新しいコンパクトシティ概念の提案に向けた都市計画制度の通史的研究
【研究分野】土木計画学・交通工学
【研究キーワード】
コンパクトシティ / 都市計画 / 緑地 / 路線的商業地域 / グリーンベルト / 用途地域 / 田園都市 / 路線商業
【研究成果の概要】
コンパクトシティの重要性が議論されているが、それが実現されつつあるとは言い難い実態を踏まえ、日本の都市づくりを振り返り、下記の点を明らかにした。
戦前都市計画では、ほとんどの都市において新規に街路沿いの商業地を計画していたこと。戦前の都市計画家等は、市街地の面積的拡大はあまり問題視していなかったこと。戦後の都市計画では都市の大きさを制限するための緑地が、次第に「都市計画」の分野から外れていったこと。
以上より、都市計画の初期段階から都市の面積的な拡大について関心が低かったこと、都市とその周囲を一体的に整備するための行政的基盤が失われる過程があったことが明らかとなった。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2013
【配分額】4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)