災害科学の専門家による情報発信の傾向:状況と立場が与える心理的バイアス
【研究分野】自然災害科学
【研究キーワード】
災害情報 / 地震災害 / イタリア裁判 / 科学コミュニケーション / リスク・コミュニケーション / 刑事裁判 / 刑事責任 / 災害科学 / コミュニケーション / 地震 / 災害 / 科学者 / ラクイラ地震 / イタリア / 津波 / 東日本大震災 / 東北地方太平洋沖地震 / 専門家
【研究成果の概要】
社会が災害科学に期待することは自然災害の防止や軽減であり,それには災害を予測する必要があるが,予測が困難な場合が多いため,災害科学の社会貢献は不定性が高くなる.それを念頭に置かずに「踏み越え」が行われると科学者が刑事責任まで問われることがあり,イタリアのラクイラ地震裁判はその最近の例である.我々は,資料収集や聞き取り調査,判決理由書の分析等を行い,そこでの災害科学の不定性と科学者の責任を検討した.その結果,裁判の対象となったラクイラ地震の人的被害は,災害科学の不定性を踏まえない市民保護庁副長官の安易な「安全宣言」が主な原因という結論を得た.また,これのみを報じた報道機関にも重大な責任がある.
【研究代表者】
【研究分担者】 |
中谷内 一也 | 同志社大学 | 心理学部 | 教授 | (Kakenデータベース) |
横山 広美 | 東京大学大学院 | 理学系研究科 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究連携者】 |
纐纈 一起 | 東京大学 | 地震研究所 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究協力者】 |
泊 次郎 | |
桒原 央治 | |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011-04-28 - 2015-03-31
【配分額】5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)