水同位体比データ同化システムを用いた大気・陸面水循環過程の詳細解明
【研究分野】水工学
【研究キーワード】
水同位体比 / 気候プロキシ / 千年再解析 / 蒸発散フラックス / データ同化 / 陸面過程 / 成分分離 / 蒸散寄与率 / 水安定同位体 / 大気大循環モデル / 陸面過程モデル / 地球水循環 / 水安定同位体比 / 分校分析 / 気候復元 / 大気循環 / 分光分析
【研究成果の概要】
水田に、本研究で開発した水蒸気安定同位体比連続計測システムおよび自動降水サンプラーを導入し、水蒸気や降水、水田湛水等の同位体比の高頻度連続観測を3年間にわたって行った。その結果に基づき、蒸発散・蒸散・蒸発の同位体比をそれぞれ求め、水田上での蒸散寄与率を導いたところ、葉面積指数と蒸散寄与率に良い相関があることを発見した。これまでの研究報告では、20%から90%と非常に大きな不確実性を示していた、全球陸域の蒸発散量に対する植生からの蒸散量の寄与について、これまでに出版された60以上の観測に基づく論文を精査し、葉面積指数との関係性を導いた上で、57%±7%であると定量化できた。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
金 元植 | 国立研究開発法人農業環境技術研究所 | 大気環境研究領域 | 主任研究員 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【配分額】16,510千円 (直接経費: 12,700千円、間接経費: 3,810千円)