高層マンション問題を通じて考察する「現代日本の理想の都市像」に関する実証的研究
【研究分野】都市計画・建築計画
【研究キーワード】
都市計画 / 景観 / マンション / 都市像 / 中心市街地 / 密度 / コンパクトシティ
【研究成果の概要】
現代日本の都市像について、特徴的な歴史・文化的景観、象徴的な建築物や眺望といった地域に特有で個別の理想の都市景観、また景観の個別要素としての高さ(の上限)などを除くと、「現代日本の理想の都市像」と一般化できる都市像は特定できない。また理想の都市像の認識が明示的な形で人々に意識されるのは、高層マンションや橋梁の建設などによって、それが変化するような問題が生じはじめてからであることの方が圧倒的に多い。このことから、日本人にとって一般的にいえる現代日本の理想の都市像というのは極めて相対的なものであり、その都市像の正当性自体を論理的に主張するのは一般に難しいといえる。それを前提に本研究ではいくつかの現代日本の都市像の典型を提供したが、それらが理想といえるかどうかも各地区の状況や人々の選好、また状況の変化などに強く依存する。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【配分額】3,640千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 240千円)