工業生産の再検討-伝統的産業クラスターから最先端への架橋-
【研究分野】経営学
【研究キーワード】
クラスター / リスク分担 / プロデューサー / 産業集積 / ものづくりの高度化 / 高度なものづくり / クラスター内リスク分業 / ビジネスモデル / 技能継承 / ブランド管理 / もの作りの高度化 / ブランド / 産業クラスター / 製品高度化 / 相互最適化 / 複合主体
【研究成果の概要】
産業集積におけるものづくりの高度化は、複数の主体の相互作用の中で役割分化がなされることが示された。分業がなされる場合にはリスクを負担する主体とリスクを回避する主体に分かれ、それぞれが協調することでより質の高い製品がもたらされる。これまで経営学で自明とされてきた単独主体の最適化ではなく、相互最適化が問題となる。この状況がクラスター内で起きている情児湯を明らかにした。特にリスクをとって製品企画を行うプロデューサーという存在がキーであることを明らかにした。
【研究の社会的意義】
単独主体のものづくり高度化はこれまでに論じられていたが、集積の中でどのように高度化していくかについてはほとんど論じられていなかった。シリコンバレーなど特定の集積についての研究はあったが、シリコンバレーも京都西陣の集積もにたメカニズムで高度化していることを明らかにした。これは学術的成果であるばかりではなく、産業政策についての基本的な視点を与えるものになっている。
【研究代表者】