日本国外に現存する日本漢籍に関する研究
【研究分野】日本文学
【研究キーワード】
漢籍 / 漢学 / 書誌 / 議会図書館 / C.V.スター東アジア図書館 / 燕京図書館 / 韓国学中央研究院 / コロンビア大学 / C.V.スター図書館 / フォッグ美術館 / 上海図書館 / 日本漢学 / ハーバード大学 / 大英図書館 / 韓国精神文化研究院 / 四庫全書 / イェール大学 / プリンストン大学 / 議会図書館(The Library of Congress) / ワトソン(Watson)図書館
【研究成果の概要】
我が国は古来、中国文化の影響下にあり、他の東アジア漢字文化圏に属する国々と同様、絶えずこれを積極的に学んできた。中国文化を受容する方法とは、具体的には漢籍を学習することである。それ故我が国には中国から直接に、或いは朝鮮半島を経由して多くの漢籍の写本・刊本が将来され、また国内に於いてもその書写・刊行が盛んに行なわれた。また日本人は自らも漢語漢文を用いて著述を為した。これら日本国内に在って日本人の用いた漢籍を総称して「日本漢籍」と呼んでいる。本研究は、日本漢籍の中で明治期以降日本国外に所在を移し、現在も国外の公共機関に所蔵されるものについて網羅的な書誌調査を行ない、貴重書については詳細な解題を作成することを目的とするものである。
2003年度から2006年度にかけて調査を実施した国外の日本漢籍所蔵機関は、アメリカ合衆国・議会図書館、同国・イェール大学スターリング記念図書館及びバイネキ稀覯書館、同国・コロンビア大学C.V.スター東アジア図書館、同国・ハーヴァード大学イェンチン図書館及びフォッグ美術館、イギリス・大英図書館、中国・上海図書館、韓国・精神文化研究院蔵書閣などである。この内、アメリカ合衆国・議会図書館、同国・コロンビア大学C.V.スター東アジア図書館、同国・ハーヴァード大学イェンチン図書館、韓国・韓国学中央研究院蔵書閣の所蔵日本漢籍については目録を編集し、アメリカ合衆国・議会図書館蔵書中の貴重書については解題を作成した。
【研究代表者】