レゲットモード等を利用した多ギャップ超伝導体ギャップ構造研究の新しい方法論の構築
【研究分野】物性Ⅱ
【研究キーワード】
鉄カルコゲナイド / パルスレーザー蒸着 / 多ギャップ超伝導 / 相分離 / 磁束フロー / レゲットモード / 時間領域THz分光 / 渦の解離 / THz時間領域 / ポンププローブ / 薄膜 / 構造相転移 / 多バンド超伝導体 / 超流体密度 / 複素伝導度 / 鉄カルコゲナイドエピタキシャル薄膜 / 臨界温度の上昇 / 超格子 / 相分離の抑制 / 複素電導度
【研究成果の概要】
パルスレーザー堆積法で鉄カルコゲナイド FeSe(1-x)Tex エピタキシャル薄膜を作製し,バルクでは相分離のため合成不可能な組成領域も含めて,全組成領域の試料を作成することに成功し,臨界温度の上昇にも成功した。これら一連の試料のメリットを生かし,種々の共同研究を含む系統的物性追跡を行った。その中で,時間領域THz分光で,レゲットモードの端緒となる信号をとらえることができ,現在さらに詳細な研究を継続している。また,理論的に,多成分超伝導体の新しい性質を予言した。一方磁束量子のフローからは,多成分渦の解離に相当する現象を見出すことはできず,これは最新の理論的予言とも一致する。
【研究代表者】