弾性表面波モータの高出力限界に関する検討
【研究分野】知能機械学・機械システム
【研究キーワード】
メカトロニクス / アクチュエータ / 圧電デバイス / リニアモータ / 機械要素 / 電気機器工学 / マイクロマシン / マイクロアクチュエータ / 超音波 / レイリー波 / 機械力学・制御
【研究成果の概要】
駆動周波数は9.61MHzで,ステータ基板としては,長さ 80 mm,幅 13 mm,厚さ 1 mm のニオ ブ酸リチウム128°回転Y板,X伝搬を用いた弾性表面波モータを試作した。スライダにつ いては,ステータの波動伝搬幅より僅かに狭い 9 mm とし,長さは 4 mm の素子を用いた。モー タ全体の高さを低く抑えるために,薄いステンレス板による平行板ばねとした。無負荷速度と しては 1.3 m/s が得られ,コンパクトなモータとして最大速度の記録となった。大型の評価装 置と同じ無負荷速度が,各駆動電圧値で得られており,予圧機構の安定化により,高い速度を 実現した。推力については,デバイス質量約 5.4g,装置全体でも 205g であるのに対し,推力11 N を実現し,大推力アクチュエータであることを実証した。高い速度と高推力により,高出 力なマイクロリニアモータの実現に成功した。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【配分額】18,590千円 (直接経費: 14,300千円、間接経費: 4,290千円)