人工ナノ構造による局在電磁場を用いた多重極遷移の制御
【研究分野】応用光学・量子光工学
【研究キーワード】
光物性物理学 / キラリティー / ナノ構造 / フォトニック結晶 / プラズモニクス / 多重極遷移
【研究成果の概要】
ガリウム砒素系の半導体薄膜を用いて、量子ドットが埋め込まれた光導波路の上に卍型の格子構造を有する「半導体人工キラルナノ周期構造」を作製した。通常、真空中では等方的な自然放出をする発光体が、この構造のカイラリティーの効果によって円偏光を放射することを実証した。外部磁場を用いずに室温で簡便に円偏光放射を得るための新しい手法であり、円偏光を用いたスピントロニクスや量子情報技術への応用が期待される。
【研究代表者】
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2009 - 2010
【配分額】2,678千円 (直接経費: 2,060千円、間接経費: 618千円)