核酸塩基認識能を有する水素結合性希土類錯体の創製と核酸配列・構造解析への応用
【研究分野】分析化学
【研究キーワード】
核酸 / 分子認識 / ランタノイド錯体 / 遺伝子診断・解析 / 蛍光識別 / エネルギー移動発光 / 希土類錯体 / 構造解析 / 水素結合 / 遺伝子診断
【研究成果の概要】
水素結合性核酸塩基認識試薬であるAMNDの機能化を試みるため、ランタノイド形成部位であるDOTAをコンジュゲートした新規化合物AMND-DOTAの合成を試みた。その結果、(1)AMNDがエネルギー移動発光用のアンテナ蛍光団として利用可能、(2)ピリミジン塩基選択性を示すAMNDの核酸塩基選択性が保持されたまま、DOTA骨格の導入が可能、(3)DOTA骨格へTbイオンを配位させることでピリミジン塩基選択性が消失する、ことを明らかとした。また、AMND-DOTAとAMND-DOTA(Tb)の混合溶液を利用することで、核酸塩基配列中の一塩基変異を水色から緑色への蛍光変色応答により識別可能であることを見出した。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2008 - 2009
【配分額】4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)