溶媒可溶性グラフェンを利用した高強度・高耐久性ナノコンポジットの創出
【研究キーワード】
グラフェン / 量産化 / メカノケミカル法 / 複合材料 / メカノケミカル反応 / ナノコンポジット / 繊維強化プラスチック / メカノケミカル / 強度 / 剥離分散 / 長期耐久性
【研究成果の概要】
ナノ強化による複合材料の機械的特性の向上をはかることを目的に、ナノ材料の一つであるグラフェンを量産化させるプロセスを構築した。グラフェンはグラファイトを剥離して薄層化することで得られる。液中でグラファイトを剥離してグラフェンを取り出す液相剥離法が最も安価にグラフェンを量産化できる。本研究では、液相剥離法の前処理方法として、塩と黒鉛の混合物をボールミルによりメカノケミカル反応させることで、グラファイトが液中で溶けるように剥離分散することを見出した。これにより低沸点溶媒への分散が可能となり、可溶性グラフェンを用いることで繊維強化プラスチックの更なる機械的特性の向上を確認できた。
【研究代表者】