資源制約下で物質・エネルギーの生産を可能にする先制的ライフサイクル設計手法の開発
【研究分野】反応工学・プロセスシステム
【研究キーワード】
地域資源 / 再生可能資源 / バイオマス / プロセスシミュレーション / ライフサイクルアセスメント / 産業連関分析 / 消費者選好性調査 / エネルギー変換 / 物質変換 / 地理情報システム / ライフサイクル工学 / 技術導入予測 / 将来シナリオ分析 / プロセスシステム工学 / シミュレーション / シナリオ分析
【研究成果の概要】
物質やエネルギーを生産する技術は多種開発されてきており、社会への実装が期待されている。適用可能性は、地域性を考慮した評価に基づくべきであるが、研究開発中の技術システムオプションは情報量が不足しており、詳細な評価困難となっている。本研究では、先制的ライフサイクル設計手法(pre-emptive LCD)を提案し、技術開発中のオプションであっても将来の性能向上やインフラ整備を想定したシステム設計・評価を可能とした。多様な技術に関するケーススタディを通し、pre-emptive LCDが技術導入を支援可能であることを示した。
【研究の社会的意義】
新たな技術システムオプションが研究開発後に社会へ導入されるためには、様々な試験を繰り返す必要があり、多くの組み合わせが存在するオプション全体を対象とした検討は現実的ではない。本研究で提案したpre-emptive LCDでは、ライフサイクル評価や産業連関分析といった、比較的既に存在しているシステムに対する評価を実施してきた手法を、導入前に実施可能とするために必要となる要件を明らかにした。これにより、新規な技術システムをより迅速かつ高効率に社会へ実装する支援となる。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【配分額】23,660千円 (直接経費: 18,200千円、間接経費: 5,460千円)