強風下における砕波気液界面を通しての運動量およびスカラの輸送機構の実験的解明
【研究分野】流体工学
【研究キーワード】
流体工学 / 輸送現象論 / 台風 / 気候変動 / 海洋工学
【研究成果の概要】
風波水槽実験により,高風速下においては気液界面を通しての熱および物質の輸送の風速依存性は通常の風速域と異なり,それらの輸送量が急増することを明らかにした.また、通常の風速域において,物質移動に及ぼす吹送距離の影響が小さいことを明らかにした.さらに,これらの運動量,熱,物質輸送実験を通して提案した運動量・熱輸送モデルを用いて,台風直下における運動量および熱の輸送量の推定を行い,これらの運動量・熱輸送モデルが台風強度の予測に及ぼす影響について検討を行った.その結果,新規提案の運動量・熱輸送モデルを使用した場合には,従来のモデルを使用した場合よりも,予測値が観測値により近づくことが明らかになった.
【研究代表者】