Tri-Functional自己センシングCFRP構造キャパシタの開発研究
【研究分野】機械材料・材料力学
【研究キーワード】
複合材料 / 構造キャパシタ / 3Dプリンタ / 自己センシング / CFRP / 電気抵抗変化 / 繊維破断 / CFRP / キャパシタ / 電気抵抗 / 破壊 / モニタリング / サンドイッチ構造 / 複合材 / 炭素繊維 / 電気二重層
【研究成果の概要】
高価な炭素繊維強化複合材料を一般構造に適用するため,構造以外の蓄電機能を持たせる構造キャパシタを開発する.本研究ではサンドイッチ構造のコア部分にキャパシタを内蔵するサンドイッチ構造キャパシタを提案した.フォームコアでは電解液の漏洩が発生するため,3Dプリンタで作成したスナップイン構造を用いることにした.スナップイン構造のコア内部に防水処理をしたキャパシタを設置することで蓄電機能目標を達成した.3点曲げ試験を実施し,剛性も十分であることを確認した.スキン材の炭素繊維の電気抵抗を測定することで破断直前に破断を検知可能であり,放電可能であることを確認した.
【研究の社会的意義】
軽量で高い剛性を持つが高価な炭素繊維複合材を一般構造に適用するため,構造以外の機能として蓄電機能を有する機能複合材料構造を作成した.本研究では,サンドイッチ構造の中央部分に蓄電機能を設置して構造の剛性と強度を持たせる.3Dプリンタを用いて雄雌型の嵌め込み形式を表皮材に同時成形し,簡単に組み立て可能なスナップイン構造とした.炭素繊維の電気抵抗変化を測定して事前に破壊を検知できる.このような構造と蓄電と破壊検知の多機能を有している構造は電気自動車などに利用可能であり,今後の省エネに寄与すると判断される.
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【配分額】4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)