pH応答スピンクロスオーバー錯体膜の構築とプロトンの流れの可視化
【研究分野】機能物質化学
【研究キーワード】
スピンクロスオーバー錯体膜 / pH応答性 / イオン交換膜 / ハロクロミズム / EXAFS / XANES / プロトン流の可視化 / スピンクロスオーバー / プロトン流 / 時空間制御
【研究成果の概要】
スピン転移温度がpHに依存する室温スピンクロスオーバー鉄錯体[Fe(II){(NH2)2sarH}]をイオン交換膜Nafionのナノ空間反応場で合成し、この透明スピンクロスオーバー鉄錯体膜に電圧を印加することによりプロトンの濃度勾配を発現させ、低スピン状態と高スピン状態の時空間制御を行った。pH = 4.5で作製したpH応答透明スピンクロスオーバー錯体膜に電圧を20 V印加したところ、膜の色が黄緑色から深い緑色に変化し、電極の極性を入れ替えると膜の色が深い緑色から黄色に変化する現象を捉えることに成功し、低スピン状態と高スピン状態の膜の色の変化を利用してプロトンの流れを可視化することができた。
【研究代表者】
【研究連携者】 |
岡澤 厚 | 東京大学 | 大学院総合文化研究科 | 助教 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【配分額】3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)