60°ベント角の屈曲分子によるバナナ液晶形成と強誘電応答ディスプレイの開発
【研究分野】機能物性化学
【研究キーワード】
液晶 / 新規相構造 / 強誘電性 / ディスプレイ / 相構造 / 液晶相構造 / 相転移 / ネマチック相 / Nematic / Ferroelectricity
【研究成果の概要】
種々の新規バナナ型液晶分子をデザイン・合成し目的とする電場応答特性を有する液晶相を発見した。これらの応答性と約60°の屈曲角を持つ屈曲分子の配向制御との組み合わせで、面内で高速スイッチングが可能なディスプレイが期待できる。
キュービック、カラムナー、バナナ液晶相を同時に有し、バナナ相のみならずカラムナー相においても強誘電応答が見られた。さらなる分子構造の最適化を行えば、キュービック相の電場応答も期待できる。
強誘電相に加えて特異的ネマチック相を発見した。通常のネマチックと異なり、配向特性に加え長周期の位置の秩序を有する特性を見出した。ネマチック相のさらなる可能性を確認することができた。
【研究代表者】
【研究連携者】 |
渡辺 順次 | 東京工業大学 | 物質理工学院 | 名誉教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【配分額】5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)