AEとECの複合測定を用いた高圧下における固液2相系の剪断不安定化に関する研究
【研究分野】岩石・鉱物・鉱床学
【研究キーワード】
深発地震 / 高圧変形実験 / AE測定 / 放射光実験 / 稍深発地震 / 脱水脆性化 / 深発月震 / 固液2相系 / 電気伝導度
【研究成果の概要】
稍深発地震や深発月震の原因とされる脱水反応や部分融解など固液2相系の剪断不安定化プロセスを実験的に検討するために、高圧下で大歪みせん断変形場を実現し放射光X線その場観察および多端子AE測定を行う実験システムを開発し、カンラン石と少量の玄武岩メルトの系やカンラン石とアンチゴライト脱水系において実験を行った。特にカンラン石―アンチゴライト2相系においてはせん断変形場において変形が局所化していく様子がその場観察でき、せん断面には細粒のガウジ層も観測された。昇温脱水時にはせん断変形が激しくなり小規模のAEが多発する。変形が局所化したせん断面において脱水時には不安定なすべりが発生している可能性がある。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
加藤 工 | 九州大学 | 理学研究院 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究連携者】 |
東 真太郎 | 九州大学 | 大学院理学研究院 | 特別研究員(PD) | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【配分額】3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)