高生体安全性・X線造影性金チタン超弾性合金の低温時効強化機構の解明と実用可能性
【研究分野】構造・機能材料
【研究キーワード】
低温時効 / ナノ構造変化 / 微細組織 / 平衡相 / 非化学量論組成 / 機械的性質 / 金合金 / 構造・機能材料 / マルテンサイト変態 / 生体材料 / 超弾性合金 / 強化機構 / 第二相
【研究成果の概要】
Au-Ti二元系およびCoを含む3・4元系合金を用い,OFZ法で単結晶化を試みたが作製に成功せず,包晶などの固相反応と推測された.このため多結晶を用いて研究した結果,Ti過剰非化学量論組成で良好な機械的性質を有すること,二元系では時効の影響が見られないが,Co添加合金では時効が起こることを明らかにした.二元系の平衡析出相はA15 AuTi3であるが,Co添加によりL12相となった.この析出相の寸法はサブnm~数マイクロと比較的大きく,さらにAPBや空孔クラスタなどのナノ構造変化は認められなかったことから,時効による低温異常強化はCo添加で安定化したL12析出相に起因すると考えられた.
【研究代表者】
【研究分担者】 |
稲邑 朋也 | 東京工業大学 | 精密工学研究所 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
田原 正樹 | 東京工業大学 | 精密工学研究所 | 助教 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【配分額】3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)