革新的エクセルギー回収およびプロセス統合による藻類を利用する高効率エネルギー生産
【研究分野】エネルギー学
【研究キーワード】
エネルギー高効率化 / 藻類 / エクセルギー回収 / プロセス統合 / エネルギー生産 / 総理 / エネルギー効率化 / 再生可能エネルギー
【研究成果の概要】
本研究では、エクセルギー回収およびプロセス統合の二つの技術を同時に検討し、独創的な藻類によるエネルギー変換プロセスを提案する。対象となるシステムは発電および水素製造の両方となり、主に乾燥・ガス化・ケミカルルーピング・コンバインドサイクルで構成される。エクセルギー回収およびプロセス統合を同時に応用することで、システム全体のエクセルギー損失を最小化することができた。そのため、高いエネルギー効率(約64%)を持つ藻類によるエネルギー収集システムを構築することができた。
上記の行った研究から、研究成果として学術論文6件、国際学会8件、本章1件が得られた。
【研究の社会的意義】
藻類は光合成変換効率が非常に高く、バイオマス資源として活用することは重要である。国土の小さい日本は、バイオマスを生産するためには、海洋域等を有効に活用することが必要である。しかし、藻類を燃料として利用するに際し、エネルギー変換の過程には様々な課題があり、藻類を利用したエネルギー生産の実現の見通しは立っていない。大きな課題の一つとして、藻類の含水率が高いことが挙げられる。
本研究では、上記の課題を強く意識し、藻類由来のエネルギー生産に特化した革新的なエネルギー変換システムを提案した。非常に高い全エネルギー効率のシステムを構築することで、藻類によるエネルギー生産の実現性を高くできた。
【研究代表者】
【研究協力者】 |
小田 拓也 | |
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【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【配分額】3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)