環日本海北回廊の考古学的研究
【研究分野】考古学
【研究キーワード】
考古学 / サハリン / 北海道 / 縄文時代 / アムール川 / 石刃鏃 / 新石器時代 / コンドン文化 / 石刃鏃石器群 / 縄文時代早期 / 環日本海 / ロシア / 先史時代 / ロシア極東 / サハリン島 / アムール川下流域 / コンドン1遺跡 / オシポフカ文化
【研究成果の概要】
日本列島は海に囲まれているために大陸との交渉の経路は限られている。弥生文化の開始はこの経路によるように、朝鮮半島経由の交渉が一般的であった。北方ではサハリンを経由したルートがあるが、このルートがつねに開かれていたかのような想定もあるが、これまで実証的に解明されてこなかった。今回の課題ではこの北回廊が実質的に機能した時期を特定することに努めた。その結果、完新世の海水面上昇により、北海道とサハリンが切り離されて以降では縄文時代早期の一時期に活発な交渉があったことを考古学的に明らかにした。しかし、その後は続縄文時代に至るまで基本的に閉じたままであったことも明らかにした。
【研究代表者】