腸上皮組織に存在するアセチルコリンの新規生理学的役割の解明
【研究分野】動物生理・行動
【研究キーワード】
細胞・組織 / シグナル伝達 / 生体分子 / 生理学 / 発生・分化 / 非神経性アセチルコリン / オルガノイド / 腸幹細胞 / コリン作動系 / 腸上皮 / 腸オルガノイド / ニコチン性アセチルコリン受容体 / 腸上皮幹細胞
【研究成果の概要】
研究代表者は腸オルガノイド培養系を用いて、腸上皮細胞内ACh産生系が存在すること、及び腸上皮にある内因性AChが代謝型ムスカリン性ACh受容体(mAChRs)を介して腸幹細胞の分化・増殖、維持機構に関与することを突き止めた。さらに、「多段階質量分析イメージング」(MS/MS測定)を応用することにより、ごく微量のAChを腸組織切片から直接検出し、腸上皮組織にAChが分布していることを初めて可視化することに成功した。本研究により、非神経性AChが細胞分化、組織形成に関与しているという今までほとんど研究のターゲットにされなかったAChの新規生理学的役割をin vitroで明らかにすることに成功した。
【研究代表者】
【研究連携者】 |
弓場 俊輔 | 独立行政法人産業技術総合研究所 | 健康工学研究部門 | 研究グループ長 | (Kakenデータベース) |
末松 誠 | 慶應義塾大学 | 医学部 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【配分額】5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)