創傷治癒血管新生の「質」を規定するメカニズムの解析
【研究分野】形成外科学
【研究キーワード】
創傷治癒 / 血管 / マクロファージ / 形態学 / 血管新生 / CSF1 / 細胞・組織 / 循環器・高血圧 / 発現制御 / 臨床 / 発生・分化 / 細胞・組
【研究成果の概要】
血管の密度、つまり血管の「量」そのものは組織への酸素運搬能という血管本来の機能、即ち血管の「質」と相関しないことがわかりつつある。本研究は皮膚創傷組織において、この血管の「質」を規定する分子メカニズムを明らかにするために行われた。申請者は創傷組織のホールマウント血管染色技術を新たに確立し、そのダイナミクスの観察を可能にした。これにより血管増生よりむしろ血管の拡張が、その「質」を規定する主要な因子であることを見出した。また、種々の遺伝子改変マウスの解析により、貪食細胞の一つとして知られるマクロファージが血管の拡張、ひいては血流の増大に密接に関与することを見出した。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2009 - 2012
【配分額】27,560千円 (直接経費: 21,200千円、間接経費: 6,360千円)