パラオ諸島固有のカタツムリの適応放散と多様性保全についての研究
【研究分野】生物多様性・分類
【研究キーワード】
系統分類 / 多様性 / 陸産貝類 / 種分化 / 保全 / 生物種多様性 / 固有種 / 生物相 / 生物地理
【研究成果の概要】
パラオ諸島に生息する陸産貝類相の調査を行ったところ、21科166種の陸貝が認められた。これらの内、約90%は固有種で、固有種の約60%は未記載種であった。固有種の一部のグループは著しい形態的変異と生態的分化を示し、適応放散が生じていることが示唆された。太平洋諸島では固有陸貝の大規模な絶滅が既に起きているが、パラオ諸島では140種以上もの多様な固有種が現在でも生息している点で特筆に値する。パラオでも固有陸貝の絶滅が起きており、早急な保全対策が必要である。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【配分額】5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)