マイクロ流路長期培養系を用いた大腸菌の細胞伸長における表現型可塑性の解析
【研究分野】生態・環境
【研究キーワード】
一細胞培養系 / 大腸菌 / 細胞伸長 / 表現型可塑性 / 細胞密度 / recA遺伝子発現 / 環境ストレス / 1細胞培養計測系 / SOS応答 / recA遺伝子の発現 / 密度依存性 / プロモーター活性 / 細胞分裂 / 変動環境 / ストレス / 貧栄養環境 / SOS遺伝子の発現 / マイクロ流路 / 貧栄養 / SOS反応 / 遺伝的順応
【研究成果の概要】
一細胞培養系を用いて、大腸菌の細胞伸長に関わる3要因を解析した。(仮説A)「捕食回避説」、(仮説B)「低密度良好説」、(仮説C)「環境ストレス説」である。細胞密度・増殖環境変化に伴う細胞伸長作用とrecA 遺伝子発現の関連性を調べた。その結果、一部細胞でrecA 遺伝子プロモーター活性が高くなり、recA を強く発現する細胞("高 recA 発現細胞")は細胞サイズの大きい伸長細胞であった。また、細胞密度が高まると伸長細胞頻度や高recA 発現細胞数が増加した。細胞密度の増加は、老廃物の蓄積や栄養塩の枯渇をもたらし、環境ストレスが増加することで、細胞伸長とrecA遺伝子発現をもたらしている。
【研究代表者】
【研究連携者】 |
若本 祐一 | 東京大学 | 大学院総合文化研究科 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
吉田 丈人 | 東京大学 | 大学院総合文化研究科 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
大林 夏湖 | 東京大学 | 大学院総合文化研究科 | 特任研究員 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【配分額】3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)