管理・利用形態と空間構造がコモンズの持続可能性へ及ぼす影響に関する理論・実験研究
【研究分野】生態・環境
【研究キーワード】
持続可能な生物資源利用 / 社会ー生態結合モデル / 数理モデル / シミュレーション / 実験 / 調査 / コモンズ
【研究成果の概要】
人々はコモンズとしての生物資源を持続可能に利用するために様々なルールを作ってきた。全員がコモンズを管理し、一人ずつコモンズを利用するというシステムにおいて持続可能に利用するための条件を探るための理論的研究を行った。例としては水路の利用に当たる。また、この理論を確かめるために被験者実験を行なった。
中華の高級食材であるアナツバメの巣の持続可能な利用に関して、慣習ルールと生態特性がうまく絡まり合うと、持続可能な利用の関係を促進するという地元住民の知見の正しさを理論的にも証明した。
コモンズの場所や配置が持続可能な利用に影響を及ぼしている。例として水田の耕作放棄を防ぐための条件の理論的研究を行った。
【研究の社会的意義】
コモンズとしての生物資源を持続可能に利用することは、人類の将来や地球環境にとって重要である。人々は様々なルールを作っており、そのルールが持続可能な利用に及ぼす影響についての科学的な検証を行った。この科研費の研究では、資源の利用の仕方が持続可能な利用に影響を及ぼすことを数理モデルや被験者実験によって初めて示した。また地域の人に語り継がれているルールが持続可能な利用に影響を及ぼすかどうかについて、数理モデルで検証を行った。水田の耕作放棄は社会的問題であるが、隣の水田の保有者との協力関係が持続可能な利用につながることをシミュレーションによって示した。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2020-03-31
【配分額】5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)