抗微生物、細胞障害、細胞膜透過-ヒストンが配列内に秘めた多様な作用とその活用
【研究キーワード】
ヒストン / 抗菌作用 / 細胞障害性 / 全身性炎症反応症候群 / サドガエル / ヤクシマタゴガエル / オオハナサキガエル / 抗菌ペプチド / 細胞毒性 / 炎症性サイトカイン / 細胞膜透過ペプチド / NF-κB / NBD / ELEBA / エンドトキシン / 抗菌 / 細胞外ヒストン / 抗微生物作用 / 植物病原菌 / カイコ
【研究成果の概要】
ヒストンは抗菌作用及び細胞障害性を有する。本研究ではヒストンH3分子が抗菌領域と細胞障害性領域をそれぞれ別個に有し、抗菌領域はエンドトキシンとの結合能並びに炎症性サイトカインの発現促進能を有することを明らかにした。また、ヒストンは生体への投与により全身性炎症反応症候群(SIRS)を引き起こすことから、カイコならびにスジエビにヒストンを注射した。その結果、いずれの動物種においてもSIRS様の症状を誘発でき、かつその作用はDNAの共投与により抑制できることを明らかにした。さらに、サドガエル、ヤクシマタゴガエル、オオハナサキガエルの皮膚より、抗菌作用を有する新規のペプチドを複数種類得た。
【研究代表者】