大腸菌小分子RNAによるmRNA抑制機構の解析
【研究分野】分子生物学
【研究キーワード】
低分子RNA / 遺伝子発現抑制 / 大腸菌 / 塩基対形成 / RNAシャペロン / 遺伝子発現制御
【研究成果の概要】
本研究は、sRNAの1つであるSgrSをモデルsRNAとして用いて、sRNA/mRNA間の塩基対形成の詳細、およびRNA結合タンパク質であるHfqによるsRNA/mRNA間の塩基対形成の促進モデルの解明を目的とした。研究成果として、SgrS168-181 nt領域とptsG mRNAとで形成される塩基対が機能的に十分な最小の塩基対であること、またsRNAの3'末端に位置する連続したU塩基がsRNA機能に重要であることを示した。さらに、Hfqと結合しsRNAに標的化されたmRNAを速やかに分解されるRNase EとHfqとの結合領域を決定した。これらの成果は、sRNAによるmRNA抑制機構の全容解明につながる成果である。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010 - 2011
【配分額】4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)