腎臓を模倣した膜晶析装置を用いた尿路結石の発生機構および抑制機構の解明
【研究分野】化工物性・移動操作・単位操作
【研究キーワード】
尿路結石 / 腎臓 / 膜晶析 / シュウ酸カルシウム / クエン酸 / マグネシウム / 水和物 / 逆浸透膜 / 晶析 / 結晶 / マグネシウムイオン / 結晶形状 / 膜濃縮装置 / RO膜 / イオンクロマトグラフィー / 膜晶析装置 / 化学工学 / 結晶工学 / 結晶成長 / 膜分離
【研究成果の概要】
近年,食生活の欧米化により尿路結石症患者は年々増加している。尿路結石は体内に生じるシュウ酸カルシウム結晶によって引き起こされる疾患である。そこで,水のみを透過させる膜を用いて原尿模擬水を濃縮し,腎臓の機能を簡易的に再現することで,シュウ酸カルシウム結晶析出挙動の解明を計画した。また,結晶が析出しない条件を検討するために,尿中の成分であるクエン酸とマグネシウムを用いて実験を行った。その結果、膜面上にシュウ酸カルシウム結晶を核化・成長させることができた。さらに添加剤を変化させることで,不安定な水和物が析出することが分かった。これらの成果により,尿路結石の発生抑制と再発防止に新たな知見が得られた。
【研究代表者】
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【配分額】3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)