π共役巨大クラスターの機能と界面アーキテクチャーの創製
【研究分野】無機化学
【研究キーワード】
金属錯体 / ルテニウム / 多核錯体 / 超分子 / 大環状クラスター / レドックス / 多電子移動反応 / 混合原子価状態 / ポルフィリン / 構造解析 / 分子認識 / クラスター / 大環状分子 / X線構造 / 酸化還元 / 電子移動 / 電荷移動吸収
【研究成果の概要】
オキソ架橋ルテニウム三核クラスターを用い、新規な大環状クラスターを合成し、構造決定することに成功した。ピラジン(pz)架橋クラスターでは、ユニットの1電子還元に帰属される過程が多段階波として観測され、分子内相互作用を示すことが分かった。この分子内相互作用の程度は大環状クラスターの核数と架橋配位子内のπ共役鎖の有無や長さに大きく依存した。メソ位に四つのは配位性官能基を有するポルフィリンを四座配位子に用い、カプセル型クラスターを合成し構造決定することに成功した。このカプセル型クラスターは、ポルフィリン面間距離で制御された空隙を内包し、長鎖アルキルジアミンの包摂に対し選択的な錯形成挙動を示した。
【研究代表者】
【研究連携者】 |
久枝 良雄 | 九州大学 | 大学院工学研究院・応用化学部門 | 教授 | (Kakenデータベース) |
柘植 清志 | 富山大学 | 大学院理工学研究部(理学) | 教授 | (Kakenデータベース) |
山口 正 | 早稲田大学 | 大学院理工学術院 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【配分額】18,980千円 (直接経費: 14,600千円、間接経費: 4,380千円)