合成化学と構造生物学で解明するユニークなテルペン合成酵素の反応機構
【研究分野】生物有機化学
【研究キーワード】
生合成 / 反応機構 / テルペン / 環化酵素 / テルペノイド / 生物活性物質 / 生体触媒 / 放線菌 / 結晶構造
【研究成果の概要】
放線菌の生産するジテルペン,サイクロオクタチンの生合成機構について明らかにした。特に環状骨格形成段階を担うジテルペン環化酵素CotB2の反応機構について,安定同位体で標識した基質を用いたin vivoとin vitro実験により反応機構の解析を行うとともに,量子化学計算を用いてカチオン中間体や遷移状態の知見を得ることで,環状骨格構造の変化を伴わない炭素-炭素結合の組換えという特異な環化反応過程の詳細を明らかにした。また,CotB2の結晶構造についても基質の初期構造を含めて解明することに成功した。特異なテルペン合成酵素であるシクロラバンデュリル合成酵素も同定し生化学的性質を明らかにした。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【配分額】16,380千円 (直接経費: 12,600千円、間接経費: 3,780千円)