RNA-RNPのワンポット共進化による生体直交性ペアの創製と翻訳制御への応用
【研究キーワード】
PD-SELEX / RNAアプタマー / RNA結合タンパク質 / 進化分子工学 / 共進化 / 試験管内共進化 / 直交性ペア / RNP / L7Ae / ファージディスプレイ / SELEX / RNA / 直交性 / 分子進化 / 次世代シークエンシング / 生体直交性 / 翻訳制御
【研究成果の概要】
ライブラリー vs. ライブラリーの試験管内セレクションを行う新しい進化分子工学の手法:PD-SELEX法を開発することに成功した。1.1 x 10^12の多様性のRNAライブラリーと4.0 x 10^8の多様性のファージディスプレイL7Ae (LS)スキャフォールドライブラリーを用い、6ラウンドのセレクションを行った。次世代シーケンシングで配列の濃縮が起こっていることを確認し、RNA-RNA結合タンパク質ペアを決定するための再セレクション実験を行った。最終的に約7 pMの解離定数を示し、4000倍以上の結合選択性を示す直交性RNA-RNA結合タンパク質ペアを2つ同定することに成功した。
【研究の社会的意義】
核酸-タンパク質(ペプチド)間相互作用を解析、または結合選択性を改変するための基盤技術としてPD-SELEX法が活用できる。また、セレクションで得られた直交性RNA-RNA結合タンパク質ペア(CS1 RNA-LS4 protein & CS2 RNA-LS12 protein)は、任意のRNAとタンパク質を繋ぐアダプター分子としての利用が見込まれる。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【配分額】4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)